アフィリエイトには、「激戦区」と言われる人気ジャンルがあります。
たとえば、FX、キャッシング、脱毛エステ、看護師転職、保険見直し、ウォーターサーバー、etcetc.
そういったジャンルはアフィリエイト報酬も高額で、長期に渡り需要があります。
……ので、それはそれは強力なアフィリエイターさんが、時には会社組織としてマンモス級のサイトを作ったり、PPC広告も入札単価が跳ね上がっていたりします。
魅力のある案件ではありますが、正直一介のアフィリエイターが今から参戦して食い込むのは、非常に困難だと言わざるを得ません。
自然検索で自分のサイトに来てもらうには、長い期間かけてしっかりした記事をガッツリ入れていって、各種SEO対策をして……といった努力が必要になるでしょう。
PPCの方がまだワンチャンあるかもしれませんが、こちらも大赤字になるリスクが大いにあります。
それでも王道手法で修羅の道を切り拓き、高い収益を手に入れる、というロマンに心躍る方は、参戦するのも良いでしょう。
私は正直「うーん、その戦いはちょっとキツいな……」と早々に日和った人間です。^^;
すごく強いSEOアフィリエイターさんや企業さんは、上限キャパの大きいところに自分の城を築こうとします。
広いターゲットに、顧客数の多い案件を、検索数の多いビッグキーワードで、ガッツリ作り込んだサイトに招待します。
その土俵では勝負しない、ということです。
たとえるなら……今からお店を立ち上げて、立地や安さや速さでマクドナルドに勝負したり、商品数や発送の速さでAmazonに勝負を挑むのは、まあキツイですよね。
そことは違う魅力、違うこだわりで……できるなら、その「大手」が最大の売りとしている部分のために「諦めた部分」を拾い上げて勝負するのです。
大手が網羅性を誇っているなら、ピンポイントの訴求で。
大手が大きい市場を狙うなら、ニッチな市場狙いで。
私の考える、弱者の戦法としては、
か
か
あたりがいいのではないかと思います。
細分化は私も実践している方法です。人気のあるジャンルのターゲットの中をさらに絞り込む方法です。
年代、性別、職種、地域、求める価値などを絞っていって、ユーザーさんが自分の求めるものを詳しく検索する、2語、3語のキーワードで勝負する、という感じです。
ただ、本当の人気ジャンルはこのあたりも相当スーパーアフィリエイターさんや企業さんがしっかり抑えているので、すぐ思いつくワードでは難しいところもあります。
ズラしたキーワードは、直球ではないけど潜在的に紹介する案件を必要とするであろうユーザーさんが検索するようなキーワードを拾い上げて、そのキーワードに応えるとともに、案件を紹介するような方法です。
そのキーワードを見つけ出せるか、そのキーワードで来たユーザーさんに納得してもらいつつ案件に興味を持ってもらうサイトを作れるか、といったスキルが必要になります。
私は正直あまり得意ではないのですが、得意な人は思考のスイッチをひねるだけで、消耗戦に身を置かずに収益を上げています。
トレンド的な案件は、TVやSNSで取り上げられた商品をいち早く出稿していく、みたいな方法ですね。
労力がかかる分、強力なライバルは少ない(他で安定してがっつり稼げている人はわざわざやらない)ので、初心者でも稼ぎやすいと言えます。
また、商品に限らずトレンド的なネタでブログを作り、とにかくアクセスを集めて、アドセンス広告という、クリックしてもらうだけで低額ながら報酬になる広告を貼って収益化する……という手法も人気があります。
ただ、その場合報酬が低額かつ成果発生率も低いので、PPCアフィリエイトでは広告費の元が取れない可能性が高く、向いていません。
トレンド狙いだと資産的に残らないので、サイトを作り続けなければならず、労働収益型になってしまうのが難点です。
(季節トレンドを狙うのであれば、毎年その季節に収益化できて、資産となる可能性もあります)
ぽつりぽつりと売れるようなニッチな商品でまず確実に収益を出す、というのもおすすめです。
爆発的に売れることはなく、小額なんですが、それだけにライバルが少なくて長期間安定して売れてくれたりするので、初心者が取り組むにはいいのではないかと。
自分が知識があるニッチジャンルであれば、他のアフィリエイターさんが思いつかないキーワードや悩みもつかみやすいので、有利に戦えると思います。
自分はどういう紹介の仕方が自然にできるのか、自分が知識を持っているのはどういうジャンルか、自分の強みを認識してジャンルや攻め方を決めると、差別化が図りやすくなります。
ただ、あまり先入観に縛られてしまうと自分の可能性を小さくしてしまうので、「自分が得意そう」と思う戦い方をメインに据えつつ、はじめはひとつに凝り固まらず色々と出してみるのがいいんですけどね。
やってみたらズラしを発想するのがすごく上手かったっていう人とか、いますからね。
私の場合は結局、自分がある程度興味のあるジャンルを、色々リサーチした結果と共に説得する系のサイトが成約率高くなっています。
ジャンルで得意なのはやっぱり、オタク系とかね。
「『おそ松さん』超流行ってるからコレ行けるだろ!」
って思って広告出稿しても、他のアフィリエイターさんホントに全然いませんでしたからね(笑)。
「なんで?」って思うくらいでしたけど、多分興味のないアフィリエイターさんからすれば「おそ松さん」関連が売れそう、っていうイメージがなかったんでしょうね?
そういうこともあるので、自分がいくらか知識のある分野で攻めると勝算が高まりますよ。
サイトの文章も、興味のない人が調べて書いたのと、興味のある人間が熱量込めて書いたものでは、説得力が全然違いますからね。
資本力がないなら、隠れ家的な小さなお店でこだわりの味を出して、勝負しましょう。